昨日から液状化関連の記事へのアクセスが多くて驚いているのですが、東京都の液状化ハザードマップと呼べる物があるか調べたところ、東京都土木技術支援・人材育成センターのページに「東京の液状化予測図」という、「東京都液状化ハザードマップ」と呼べそうな物を見つけました。

こちらを見ていただくと分かると思うのですが、

  • 隅田川、東海道線・京浜急行線から西側は液状化についてほとんど心配する必要はない。
  • 隅田川、東海道線・京浜急行線から東側および多摩川下流に近い地域は液状化に要注意
  • 荒川から東側は液状化が発生しやすい

というのが読み取れるかと思います。

2011年3月29日(火)追記:液状化とは直接関係ありませんが、内閣府のホームページに以下のような資料を見つけましたので、ご参考までに。

2011年4月10日(日)追記:世界の震源分布(2010年版)を書きました。

※ここから先は何故そんな風になっているのかを私が個人的に調べた結果ですので、専門家から「違うよ〜ん」と言われる可能性もありますので、その辺はご了承願います。

黄色い地域(液状化の発生が少ない地域)でも、例えば「東京の液状化予測図 23区東部-55(新木場のあたり)」では液状化現象が発生し、下記のYouTubeの動画のような状態になっています。

2011年4月19日(火)追記:TOKYO MXが掲載していた動画だったのですが、現在は削除されてしまったようです。



また、2011年3月20日(日)に新木場へ行って撮ってきた写真をこちらに掲載しています。

理由としては、江戸東京博物館に行かれた方なら見られたかもしれませんが、一言で言えば埋め立て地や水田だったからです。

グーグルアースで古地図を見よう!」というWebページに、Google Earthの画像に1680年や1858年の地図を重ねて見る方法が掲載されています。現在のGoogle Earthの映像に、1680年の地図、1858年の地図を重ねたスナップショットを以下に記します。

現在の皇居周辺や江東区等の衛星写真(クリックすると拡大します)

平成の東京の地図

1680年の地図を重ねたところ(クリックすると拡大します)

1680年の江戸の地図

1892年(明治25年)の地図を重ねたところ(クリックすると拡大します)

1892年の東京の地図

他にも1799年や1858年の古地図もありますので、興味のある方はGoogle Earthでご確認願います。

次に江戸東京博物館で展示してあった物です。

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東京の地形。隅田川、東海道より東、および多摩川下流は、埋め立て地または低地となっています。(クリックすると拡大します)

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江戸時代初期の隅田川より東の土地利用。水田が多いのが分かります。(クリックすると拡大します)
※余談ですが、小学生のとき、東西線の終点である西船橋まで乗ったことがあるのですが、その頃の東西線から見る江戸川区の景色は何にもなく、申し訳程度にぽつんぽつんと家が建っている程度。そのほかは真っ黒い土だらけでした。今回調べてみて、あれが水田跡だったのかなと思います。

wikipediaで液状化現象について調べてみると、以下のことが記されています。

発生する場所は砂丘地帯や三角州、港湾地域の埋め立て地などがほとんどであるが、近年の研究では、旧河川跡や池跡や水田跡なども発生しやすい地質であることが分かってきた。近年、都市化で該当地域が多いことで被害拡大の影響が懸念される。

以上のことから、23区内でも埋め立て地や元水田だったところは液状化現象が発生する可能性があると考えるのが自然かと思います。