ちょっと前に、e-Taxやデジタル放送を見るために使うカードリーダーがAmazonで1万円くらいの値段がついてて凄く驚き、きっとPT3がもうすぐ発売されるからそれが原因なんだろうなーと思っていたら、ブログのコメントで、B-CASカードの書き換えができるからですよ、と教えていただきました。

「あ、そっちなんだ」というよりも、e-Taxなどで使っていたカードリーダーが実はカードリーダライターだったということの方に驚きました。 

カードリーダーライターっていったらクレジットカードのような磁気テープみたいなのを書き換えるモノという固定観念があって、このようなICチップ的なものの書き換えというのを想像すらしませんでした。確かにAmazonにも仕様のところに「ICカードリーダー/ライター」って書いてありますね。

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そんなことがきっかけでB-CASカードについて調べていったところ、B-CASカードのコスト構造について書かれている記事がありました。


収入の約80%が限定受信方式利用料で、支出の約80%がB-CASカード製造委託費用となっており、委託先が東芝、パナソニック、日立となっています。

今回の騒動になっているのは東芝製とパナソニック製の一部のB-CASのようで、どっかの記事を見たところ、B-CASカードの約80%が書き換え可能らしいです。家にあるテレビやHDD/ブルーレイレコーダーのB-CASカードを見たら全部東芝製で、しかもパナソニックのHDD/ブルーレイレコーダーのB-CASカードも東芝製でした。自分の所でも作っているのになんで東芝から調達してんだろ?(輪るピングドラム調に)循環取引〜〜!なわけないか。

しかも上記ブログの連作になっている「デジタル放送スクランブルの仕組み」という記事を追っていくと、元々は視聴契約管理の仕組みであったのに、設計になかった機能(コピー制限)を追加したことであっぱらぱ〜になっちゃったという経緯には、元プログラマだった者としては涙を流さずにはいられません。無知ほど怖いものはないです、ハイ(自戒も込めて)。

余談ですが、販管費の中にB-CASカードの会社の役員の給料というか報酬が入っているんだろうなぁ。何人で4.6億円を取り合っているんだろう?

B-CAS書き換えについてはこちらにまとめられていました。

5月18日(金) B-CAS の件 - 日々の戯言 - まるも製作所

この中で言っている「松コース」とは下記記事の3月2日に書かれたもの、つまり正規ユーザーに新しくB-CASカードを発行するというものです。

3月2日(金) BLACKCAS [7] - 日々の戯言 - まるも製作所

視聴契約管理が基本的な考え方なら、普通に考えてもそれが最適解だろうなーと、シロウトながらに思います。

けどそれをやっちゃうとB-CASカードに穴が開いていたことを公に認めることになるでしょうし、そうなったら製造メーカー側はそれなりの責任を取らなければいけないだろうしで、視聴者とはとおーい所での利害調整が必要となりそうな気がしてなりません。お互いミスを絶対認めたがらないでしょうしね。

B-CAS書き換えについては2月からの「BLACKCAS」という一連の記事を読まれると、何が起こって現在どういう状況なのかってのが分かっていいと思います。技術的にムツカシイとことは飛ばし読みでOKです。

それとBLACKCASの転売で捕まった人が出たようですが、何の罪で捕まったのかはチェックしておいた方がいいかもしれません(不正競争防止法なのかどうか)。

何らかの落としどころ(解決)ができたのかどうかは、テレビや新聞で報じられたかどうかで判断できるのではないかなーと思うのですが、どう転んでも誰かしらが恥をかかざるを得ないので、大きな事件のあった日にこっそりとリリースされるかもしれません。

しかしそんなに録画して、いつ見るんだろう?「見ることが大事なのでは無い。録画することに意義があるのだ!」と言われれば、収集癖のある私としては納得してしまう部分はあります。