零戦を設計した人が主人公ということ以外は全く知らないで観に行きましたが、「うーん、なんだかなー」といった感じでした。

まず映画を観た後に調べたところ、「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」とありますが、前者は零戦の設計者、後者は昭和初期の小説家で、全くつながりがありませんでした。また、タイトルの「風立ちぬ」は堀辰雄の小説で、Amazon.co.jpのKindleで無料で読むことができます。



全然関係ない二者を混ぜ合わせてジブリ風に仕上げたのがこの映画だと言えます。

メイキング・オブ・零戦といった気持ちで観に行くと大きく失望します(私はしました) 。薄幸の少女との恋物語として観るのなら、堀辰雄だけで十分だと思います。むしろ零戦を出さずに薄幸の少女との恋愛モノとして宣伝した方が良かったのではないかと思いました。ヒロインの主人公に対する献身さにはぐっとくるものがありましたから。

トトロ、ポニョのようなものを期待していると裏切られ、零戦期待でも裏切られますが、薄幸の少女との恋愛物語として観ればツボにハマルのではないかと思います。