目次
 はじめに
 第1章 何が株価を動かすのか
 第2章 「トップダウン」アプローチの手引き
 第3章 スーパー・グロース銘柄の評価
 第4章 社会と経済の7つのメガトレンド
 第5章 会社分割による株主価値の創造
 第6章 株主価値を高める21人の名CEO
 第7章 いつ売ればいいのか
 第8章 強い思い込みはケガのもと
 おわりに

ジム・クレイマー流株式投資術の本です。

訳者まえがきに要約が書かれているのですが、以下の6つを実施することで「じっくり長者」になろうという本になります。

1.トップダウン・アプローチ(第2章、第4章)
2.企業のファンダメンタル重視(第3章)
3.株主価値重視の経営者かどうか(第6章)
4.集中分散投資(5〜10銘柄に集中分散投資)
5.「バイ・アンド・ホームワーク」(銘柄を購入したらそのままにするのではなく、その銘柄をフォローして適宜入れ替える)
6.自分好みのポートフォリオを作り、自分がファンド・マネージャーになる

本著でも「もっとも重要なファンダメンタル要因は、企業の成長率だ。(中略)投資家のコンセンサス予想値に対して、実際の売上や利益がそれをどれだけ上回り、あるいは下回っているか、ということだ。企業がコンセンサス予想を上回る売上や利益成長を達成できるかどうかが、短期的にも中長期的にも株価を大きく左右するのだ。」(79ページ)と述べており、これは前著「全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦」からブレていません。

ホームワークをする際のポイントも具体的に述べられており、業界の動向を知る方法(航空業界ならボーイングのコンファレンス・コール、消費支出はウォルト・ディズニー、など)や、各銘柄で見るべきポイント(航空機製造や防衛関連なら受注残高、医薬品ならパイプライン、など)が紹介されています。

また、今後の大きなトレンド(メガトレンド)についても触れられており、投資テーマの参考になるかと思います。

500ページ以上あるため読むのが大変かもしれませんが、得られる情報も多いと思います。