割安株投資研究所」で紹介され、記帳の重要性が語られていたので購入。早速読みました(Amazon.co.jpでは「9~11日以内に発送」とあったので、トレーダーズショップで購入しました(送料無料))。

この本では以下の4種類の帳面について紹介されていました。
  1. 投資に回せるお金を増やすための「金融資産一覧表」
  2. 大きな損失を防ぐための「投資損益明細表」
  3. 税引後リターンを高めるための「受取配当金一覧表」
  4. 投資のパフォーマンスを向上させるための「売買履歴一覧表」 
このうち1.の「金融資産一覧表」は毎月Excelで記帳しており、そこから毎月、年初来のパフォーマンスを計算しています。パフォーマンスの計算にはディーツ法を使っています。

2.の「投資損益明細表」はGoogle FinanceやYahoo!ファイナンスのポートフォリオで監視していました。

3.の「受取配当金一覧表」 はキャピタルゲイン狙いなのであまり気にしておらず、外国税額控除の申請のために確定申告のときに集計していました。

4.の「売買履歴一覧表」は銘柄ごとにExcelファイルをつくり、売却した時点で損益を確認していました。ただし、それは米国株だけで、日本株は特定口座にしているため、作っていませんでした。ただなんとなく、日本株はこのくらいの損益だろうなぁと、どんぶり勘定でした。

この本を読んで気になったので、 本で紹介されている玉帳形式の売買履歴一覧表を日本株、米国株それぞれ今年の分について作成したところ、日本株は損失、米国株は利益となっていました。

勝率と、リスク・リワード・レシオ(RRR=1トレード当たりの利益額÷1トレード当たりの損失額)は以下の通りでした。

2015年4月17日までの日本株の成績
 年   勝ち   負け   勝率   RRR 
 2015   18   40   31.0%   1.20 

2015年4月17日までの米国株の成績
 年   勝ち   負け   勝率   RRR 
 2015   3   5   37.5%   7.60 

日本株、米国株ともに勝率は低いですが、日本株はRRRが低いために損失となり、米国株はRRRが高いために利益となっていました。

日本株の損失トレードとその理由については以下の通りでした。

 コード   銘柄   損益率   保有日数   理由 
 8202   ラオックス   -21.0%   6   ラオックスはB/Sに借入金がな
 いことを知っており、また日経新
 聞の200億円投資するという記
 事を読んだ。しかしここから増資
 するという連想が働かなかった。
 7932  ニッピ  -8.3%   5   高値掴み
 4661  オリエンタルランド  -8.2%   17   高値掴み
 4661  オリエンタルランド  -8.0%   17   高値掴み
 2928  健康コーポレーション  -13.5%   9   高値掴み
 6140  旭ダイヤモンド工業  -3.9%    8   高値掴み
 2928  健康コーポレーション  -8.4%   24   高値掴み
 9934  因幡電機産業  -5.2%   2   高値掴み
 2928  健康コーポレーション  -13.1%   6   高値掴み
 5334  日本特殊陶業  -9.9%   11   下げ続けている銘柄を
 買い向かう
 3299  ムゲンエステート  -5.3%   1   高値掴み
 2445  エスアールジータカミヤ  -8.9%   1   下げ続けている銘柄を
 買い向かう
 7820  ニホンフラッシュ  -4.9%   1   高値掴み
 2928  健康コーポレーション  -12.2%   22   高値掴み
 4062  イビデン  -3.9%   4   ちょっとした下げで売ってしまった 
 3528  プロスペクト  -6.2%   4   下げ続けている銘柄を
 買い向かう
 7270  富士重工業  -3.1%   8   下げ続けている銘柄を
 買い向かう
 6869  シスメックス  -2.0%   3   ちょっとした下げで売ってしまった 
 8002  丸紅  -3.7%    3  下げ続けている銘柄を
 買い向かう
 9501  東京電力  -2.7%   2   高値掴み
 2928  健康コーポレーション  -7.1%   24   下げ続けている銘柄を
 買い向かう
 9438  エムティーアイ  -2.8%   0   詳しくない銘柄に手を出す
 2928  健康コーポレーション  -6.5%   24   下げ続けている銘柄を
 買い向かう
 7276  小糸製作所  -2.2%   3   高値掴み
 9928  ミロク情報サービス  -1.6%   5   ちょっとした下げで売ってしまった 
 3528  プロスペクト  -4.6%   4   下げ続けている銘柄を
 買い向かう
 7594  マルカキカイ  -1.4%   3   ちょっとした下げで売ってしまった
 7148  FPG  -0.9%   1   ちょっとした下げで売ってしまった
 2362  夢真ホールディングス  -1.3%   0   ちょっとした下げで売ってしまった
 6869  シスメックス  -0.7%   8   ちょっとした下げで売ってしまった
 6770  アルプス電気  -1.7%   3   ちょっとした下げで売ってしまった
 6159  ミクロン精密  -1.0%   1   ちょっとした下げで売ってしまった
 6770  アルプス電気  -0.7%   2   ちょっとした下げで売ってしまった
 2445  エスアールジータカミヤ  -1.3%   20   高値掴み
 2362  夢真ホールディングス  -1.4%   0   ちょっとした下げで売ってしまった
 8002  丸紅  -3.7%   3   下げ続けている銘柄を
 買い向かう
 6837  京写  -0.4%   2   ちょっとした下げで売ってしまった
 1570  NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型  -0.6%   0   ちょっとした下げで売ってしまった
 1570  NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型  -1.4%   0   ちょっとした下げで売ってしまった
 2928  健康コーポレーション  -0.1%   34   ちょっとした下げで売ってしまった

集計して円グラフにすると以下のようになりました。

20150417日本株損失の理由
 
「ちょっとした下げで売ってしまった」銘柄のその後をチェックしてみたところ、値上がりしてました。米国株については結構我慢強く握っていられるのですが、日本株ではどうもダメなようです。米国株ではできて日本株でできないのは、日本株は短期で利益を得ようという思いが心のどこかにあり、ちょっとした下げで「あ、ダメだ」と売ってしまっているようです。

高値掴みはレンジからブレイクアウトして結構経っているのを買っているケースと、大局観が無いケースの2種類だと思われます。ブレイクアウトの方については結構経ってしまったのは縁が無かったということで買わないことで損失を防げると思います。大局観についてはチャート分析について勉強すればいいのかなぁ。

去年、今年(2015年4月17日まで)の日本株の成績は損失となっているため、上記の敗因について対策を打ち、年末までにはプラスに持っていきたいと思います。

なんか尻切れトンボとなってしまいましたが、日本株について反省する機会を得られたので、本を買って正解だと思いました。あとは実績を出すのみ。